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デートを断られたあと、男性がやってしまうこと。傷つけているのは、断りじゃない

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いい雰囲気だった。会話も弾んだし、別れ際も笑顔で、また連絡するね、と言われた。なのに、翌日か、数日後に、短いメッセージが届く。楽しかったけど、友達として。ごめん、なんか違う気がして。ちょっと今は難しいかも。

読むのは、ほんの一秒だ。でも、そこから始まる。夜中に、過去のやり取りを、何度も読み返す。仕事中にぼんやりして、ミスをする。頭の中で、自分の欠点のリストが、どんどん長くなる。髪型、服装、話し方、年齢、未熟さ。デートを断られたあと、男性が本当に苦しんでいるのは、断られたこと、そのものではない。そのあとに、自分で始めてしまう、あることのほうだ。

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断られたのは一秒。あなたを削っているのは、そのあとの一ヶ月だ

話を聞くと、驚くほど似た光景が出てくる。仕事の成績が落ちる。締め切りぎりぎりまで、何も手につかない。部活の顧問を休みがちになる。実家で親に近況を聞かれて、つい苛立つ。一人で酒を飲む夜が増える。アプリを消す。返信が少し遅れるだけで、不安になる癖がつく。

よく見てほしい。これらは、断られた瞬間に起きたことではない。そのあとの、数週間から一ヶ月にかけて、じわじわ広がっていったものだ。断りのメッセージは、たった数行だった。あなたの生活を、ここまで揺さぶったのは、そのメッセージそのものではなく、それを受けて、あなたが自分の中で始めた、終わりのない取り調べのほうだ。

あなたの頭は、答えのない問いにも、必ず答えを出す

なぜ、その取り調べが始まるのか。人間の頭は、説明のつかない拒絶に、耐えられないようにできている。理由が空白のままだと、落ち着かない。だから、勝手に、埋めにいく。

材料が、自分しかない

ここに、残酷な仕組みがある。理由を埋めようとするとき、あなたの手元には、材料が、ほとんどない。彼女の生活も、その日の気分も、ほかに何人と会っていたかも、過去に何があったかも、あなたには見えない。使える材料は、たった一つ、自分自身のことだけだ。

だから、頭が組み立てる説明は、必ず、自分でできている。話が長すぎた。服がダサかった。この歳だから。未熟だから。あなたが自分を責めるのは、実際に自分に原因があるからではない。ほかに、使える材料がなかったからだ。自己嫌悪は、欠点の証拠ではなく、情報が足りていないことの証拠だ。ここを、混同しないでほしい。

答えは、あなたが入れない部屋にある

そして、本当の理由の多くは、あなたが一生入れない部屋に置かれている。元恋人と、よりを戻したのかもしれない。仕事や家庭のことで、消耗しきっていたのかもしれない。並行して、ほかにも何人かと会っていた。実際、断ってきた相手が、ほかに気になる人がいて、と正直に打ち明けてくる例もある。

そして、いちばん飲み込みにくいのが、これだ。なんか違う気がして、という言葉には、本当に、それ以上の理由がないことがある。惹かれるかどうかは、点数で決まるものではない。あなたが何かをしくじったから、火花が散らなかったのではない。散らなかった、というだけの話だ。原因のないものに、原因を探し続けるから、いつまでも終わらない。

結果から逆算した欠点リストは、たいてい、でっち上げだ

取り調べの中で、あなたは、自分の欠点リストを作る。あのとき話しすぎた。緊張しすぎた。金をかけすぎた。全部、だめだった気がしてくる。

でも、考えてみてほしい。もし、彼女があなたに惹かれていたら、まったく同じ行動が、まるで違う名前で呼ばれていた。よく話す人は、話が面白い人になる。緊張していた人は、誠実な人になる。店にこだわった人は、気遣いのある人になる。行動は、一ミリも変わっていない。変わったのは、結果だけだ。それなのに、結果のほうから、行動に、あとから札を貼り直している。

これは、分析ではない。結果を知ってから、それに合うように、過去を書き換えているだけだ。だから、断られたあとに作る欠点リストは、証拠に基づいた反省ではなく、たいてい、でっち上げになる。しかも、そのリストは、反証できない。どの項目も、断られた、という一点によって、正しいように見えてしまう。

高い店を予約したのに、という気持ちについて

予算をかけて、いい店を予約して、喜んでもらえたのに、断られた。そのとき、虚しさと一緒に、少しの怒りが湧く。あんなに金と時間を使ったのに、と。

その気持ちは、自然に湧く。でも、そこを、掘り下げないほうがいい。使われた、と感じるということは、心のどこかで、その食事を、見返りのある投資だと考えていた、ということでもある。デートは、支払ったぶんの成果が返ってくる取引ではない。断られたら損をした、と感じるくらいなら、最初から、それが返ってこなくても平気な額と労力で、やったほうがいい。ここをこじらせると、断りが、恨みに変わっていく。そして、その恨みは、次に会う人にも、必ず、にじみ出る。

断られたあとに作る鎧が、次の断りを呼ぶ

人は、二度と同じ思いをしないための、鎧を作りはじめる。だいたい、二種類ある。

もう本気で探すのはやめよう、という降参

一つ目が、先回りの降参だ。もう本気にならない。アプリを消す。一人でいるのも悪くない、と自分に言い聞かせる。これは、賢明な割り切りのように見えて、実は、傷つかないための予防線だ。本気を出さなければ、断られても、痛くない。でも、その代わり、何も始まらない。諦めきれない気持ちを抱えたまま、探すのをやめる。それは、平穏ではなく、ただの膠着だ。

次は完璧にやろう、という過剰警戒

二つ目が、その逆で、隙をなくそうとする道だ。メッセージを送るタイミングに、異常に神経質になる。相手の返信が少し遅れただけで、不安になる。自分の話が長すぎないか、いちいち気にする。

これも、悪循環になる。なぜなら、その警戒心は、次に会う相手にも、確実に伝わるからだ。あなたは、自然体ではなく、常に自分を採点しながら、人と会うことになる。緊張して、探りを入れて、余裕がない。そして、その余裕のなさが、また、次の断りを引き寄せる。傷つかないために着た鎧が、いちばん、あなたの魅力を殺す。断りは、こうして、自分で自分を再生産していく。

振り返りと、反芻は、まったく別のものだ

二回目や三回目のデートのあとに断られる、というのが、何度も続いているなら、見直す価値のある何かは、あるかもしれない。だから、振り返ること自体は、悪くない。

問題は、振り返りと、反芻の、区別だ。見分け方は、はっきりしている。振り返りは、直せる行動を、一つか二つ見つけて、終わる。話すより、聞く割合を増やす。初回は、もっと短く、軽くする。そういう、具体的な一点だ。時間も、たかだか数十分で済む。一方、反芻は、直せる行動ではなく、自分という人間の、根本的な欠陥を探しにいく。だから、終わらない。何日でも、何週間でも、続く。

自分では振り返りのつもりでも、夜中にメッセージを読み返しているなら、それは、もう反芻だ。行動を探しているのか、自分の欠陥を探しているのか。そこだけ、確かめればいい。

答えのないまま、捜査を閉じる

では、どうやって終わらせるのか。答えを見つけて、納得して、閉じる。それは、たぶん、できない。答えは、最初から、あなたの手元にないからだ。

だから、やることは、答えを出すことではなく、答えのないまま、ファイルを閉じることだ。そして、それは、頭の中では起きない。考えるのをやめて、体を動かすほうが、ずっと早い。実際、断られたあと、アプリを消してジムに通いはじめ、体を動かすうちに、ようやく気持ちが整理できた、という人がいる。友人と会う。仕事に、まっすぐ向き合う。散歩でもいい。頭の中の取り調べ室から、物理的に、出ていく。それが、いちばん確実な出口になる。

もし、落ち込みが長く続いて、仕事も、生活も、全部が回らなくなっているなら。それは、もう、その一件だけの話ではないのかもしれない。そういうときは、一人で抱え込まずに、誰かに話してみていい。

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