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デートを断られたらなんて返す?返し文句より、あなたの態度を見られている

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今月は忙しくて。予定が入っていて。そう返ってきた瞬間、胸がすっと沈む。そして、二つの衝動が同時に湧く。なんで、と理由を問いたい衝動と、あー、やっぱりな、と落ち込む衝動だ。スマホの返信欄で、指が止まる。何を送るのが正解なんだ、と。

デートを断られたらなんて返すのが正しいのか、どうしたらいいのか。答えを先に言ってしまうと、いちばん大事なのは、気の利いた返し文句ではない。その一通を、彼女が思っている以上に、じっと見ている、という事実のほうだ。

目次

その返信は、デートの話じゃない。あなたのオーディションだ

まず、状況を正しく捉え直したい。断られたあなたの返信は、そのデートを取り返すための一手ではない。あなたがどういう人間かを見せる、オーディションだ。

女性は、断ったあとの男性の反応を、かなりしっかり見ている。そして、そこで測られているのは、どうやってイエスをもぎ取るか、ではない。思い通りにならなかったときに、あなたがどう振る舞う人間か、だ。ここで、拗ねる、粘る、不機嫌になる。それは、この先の関係で、あなたが断られたり、否定されたりするたびに、どう反応する人なのか、の見本になってしまう。返信は、デートの成否ではなく、あなたの人柄を、映している。

小さなノーへの反応は、大きなノーへの反応の予告編

考えてみてほしい。今日のこの、たった一回のデートの断り。それにすら、拗ねたり食い下がったりする人が、付き合ったあと、彼女のもっと重要なノーを、素直に受け取れるだろうか。

今日は疲れてるからやめておきたい。その考えには賛成できない。今は一人にしてほしい。恋愛が続けば、相手のノーは、いくらでも出てくる。デートを断られたときのあなたの反応は、そういう未来のノーを、あなたがどう扱う人かの、予告編として見られている。小さな断りを気持ちよく受け止められる人は、大きな断りも受け止められそうに見える。逆も、また然りだ。

だから正解は、うまい返し文句ではない

ここまで来ると分かる。了解、またタイミングで、という返信が効くのは、それが魔法の呪文だからではない。断られても、自分を保てる人間だ、と伝わるからだ。文句そのものより、そこに乗っている余裕のほうが、効いている。

送っていい返し

具体的な言葉なら、こういうものになる。了解、また今度タイミング合う時にでも。言ってくれてありがとう、じゃあまた別日で。そういう時もあるよね、ゆっくりして。どれも短く、明るく、そして、しつこくない。相手の断りを、責めるでも、深追いするでもなく、ただ受け止めている。断る側には罪悪感があるから、こうあっさり受け止めてもらえると、ほっとする。その安心感が、次につながる余地を残す。

一発で恋愛対象から外れる返し

逆に、やってはいけない返しも、はっきりしている。忙しいだけでしょ、いつなら空いてるの、と理由を問い詰める。残念すぎる、と重く落ち込んでみせる。やっぱり俺なんて、と自分を下げる。これらは、単に感じが悪いだけではない。問い詰めは、相手のノーを、覆すべき障害として扱っている、というサインだ。落ち込みや自分下げは、彼女に、あなたの機嫌のケアという宿題を、押しつけている。どちらも、この人と付き合うと面倒くさそうだ、という印象を、一発で作ってしまう。実際、理由を詰めた瞬間に、返事が来なくなった、という失敗は、とても多い。

閉じたドアを気持ちよく受け入れることが、ドアを開けておく

ここに、逆説がある。断られたことを、こだわらずに受け入れるほど、次の可能性は、かえって残る。

あなたが気持ちよく引くと、彼女は、この人には、断っても大丈夫だ、と感じる。断ることが安全な相手には、人は、また誘われても身構えない。だから、ドアが開いたままになる。反対に、粘ったり不機嫌になったりすると、彼女は、断るのにコストがかかる相手だ、と学習する。そういう相手からは、距離を置きたくなる。しつこく誘われて困った、はっきり気持ちはないと伝えたのに勘違いされた、という声は、女性の側からよく上がる。ドアを開けておく方法は、押し続けることではなく、閉じたドアを、いったんきれいに受け入れることなのだ。

ただし、一度だけの言い直しは、アリ

とはいえ、毎回、一発で引き下がるのが唯一の正解、というわけでもない。ここは、正直に書いておく。

断りが、本当にただの予定の都合なのか、やんわりした拒否なのかは、最初の一回では、分かりにくい。だから、一度だけ、具体的な代案を、軽く出してみるのは、悪くない。来月なら合わせられるかも、といった希望的な一言が向こうにあったなら、なおさらだ。何日と何日ならどう、と、日付を添えて、軽く一回だけ言い直す。それで乗ってくれたら、ただの予定の問題だったということ。返事が曖昧だったり、話が進まなかったりしたら、それが答えだ。大事なのは、言い直しは一回まで、という線を守ること。二回目からは、言い直しではなく、食い下がりになる。この一線を越えるかどうかで、印象は正反対になる。

演技のあっさりは、見抜かれる

もう一つ、釘を刺しておきたい。ここまでの話を、あっさり引けば相手が戻ってくる、というテクニックとして受け取ると、たいてい失敗する。

なぜなら、そのあっさりが、演技だと、けっこう見抜かれるからだ。本心では執着しているのに、戻ってこさせるために余裕を演じていると、その必死さは、言葉の端から漏れる。うまく引いたつもりが、逆に、ぎこちなさとして伝わる。本当に効くのは、演じた余裕ではなく、本物の余裕のほうだ。そして、本物の余裕は、テクニックでは作れない。自分の生活が充実していて、ほかにも人との縁があって、一回のデートに自分の価値を賭けていない。その状態からしか、あの自然なあっさりは出てこない。返し方を磨く前に、断られても揺るがない自分を作るほうが、結局、早い。

一回の断りで、へこまなくていい

念のため、こちらも言っておく。一度断られたくらいで、深く傷つく必要はない。

デートの断りは、たいてい、あなたに価値がないという意味ではなく、今は相性やタイミングが合わなかった、というだけの話だ。それを、自分の全否定のように受け取って、やる気をなくしてしまうのは、もったいない。ただし、何度も続けて断られるなら、それは、振り返る価値のあるサインではある。会話が質問攻めになっていないか。誘い方が曖昧すぎないか。実際、質問ばかりをやめて自分の話を増やしたら、うまくいくようになった、という人もいる。直すのは、あなたの価値ではなく、やり方のほうだ。

その一通は、彼女より、自分に見られている

どんなに完璧な返信を送っても、それで彼女が必ず戻ってくるわけではない。気持ちよく引いてドアを開けておいても、彼女がそこを通ってくれるとは限らない。ノーが、ただのノーで終わることも、普通にある。

でも、その返信を丁寧にやる意味は、彼女を取り戻すためだけではない。断られても取り乱さない人でいることは、彼女にとっても、次に出会う誰かにとっても、イエスと言う価値のある相手であり続ける、ということだ。そして何より、あの一通は、彼女に見られている以上に、自分に見られている。取り乱して詰め寄る自分と、静かに引ける自分。どちらの返信を送ったかは、相手の答えがどうであれ、そのあと、自分で自分をどう思うかを、決めてしまう。イエスをもらえるかは、選べない。でも、自分が納得できる引き方をするかどうかは、選べる。

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